ラノリン 動物性の油 羊毛脂
毛紡績の製造過程での副産物。原毛に付着している脂肪質の分泌物を薄い石鹸水などで洗浄したあと,その洗液を遠心分離して精製する。精製品は淡黄色【薄い黄色】,軟膏様(別途記載) で,乳化性が強く,そのまま 80%程度の水を抱合しうる。成分は高分子のアルコールと高級脂肪酸,高級オキシ酸のエステル混合物。用途は製薬,化粧品,保革油など。
製薬で検索したところ、医療関係ばかりだったので医療関係について調べて見ました。すると
治療目的ではなく、乾燥を防ぐとのこと、化粧品と大差ない使い方でした。
ラノリンの使い道は多様です。
保革油
皮製品を手入れするため
ラノリンは化粧品として用いられることが多いらしい。
精製ラノリン(吸着精製ラノリン)
不純物があり肌が強い欧米人でもアレルギーを引き起こす原料と知られていました。
防腐剤よりはるかに強いアレルギー性を持っており、ラノリンの不純物を除去すれば、もっと多くの人に安心して使えるオイルになるのではないかと開発された物
ラノリンアルコール
刺激性や毒性はなし ただし、ラノリンアルコールが含まれる化粧品でアレルギーが出る可能性がある
加水ラノリン
歯磨き粉やシャンプーなどに使われる
還元ラノリン
化粧品に使用される成分「還元ラノリン」は、
別名:水素添加ラノリンとも呼ばれている表示指定成分で、
ラノリンを水素添加(還元)することでえることができるロウ個体です。
これは高級アルコールやコレステロールなどの混合物で白色から淡黄色をしていて、
ラノリンに比べ
・抱水量は1.5倍と高い親水性
・外観に優れている
・変則性に優れている
・臭気に優れている
こうした特徴がある他、優れた油性基剤でもあることから
伸び、粘り、塗りやすさを与えるための原料として口紅に配合されます。
他にも
・油剤
・閉塞剤
として乳液やクリームなどの化粧品に配合されています。
還元ラノリンの注意点
アレルギー性皮膚炎の原因とされているため要注意な成分の一つです。
還元ラノリンは旧表示指定成分の一つなので旧表示指定成分を避けたいなら「旧表示指定成分無添加」と書かれているものを選ばないけないので要注意。
メリット、デメリット
他に比べようのないほど人間の肌に対して保湿効果と柔軟効果がある。ラノリンは、角質層に浸透し、過剰な水分喪失を軽減するため、乾燥肌や荒れた肌に効果的である。
皮膚になじみやすく、浸透しやすく、吸水性が高いと言える。
低刺激とはいえ、ラノリンアルコールでアレルギーが出る可能性がある。
まあ、100%アレルギーがでないというわけではないので要注意。
会社によってはアレルギーが出るかどうか、お試しにラノリンクリームを無料で送ってくれるところがあるかもしれませんので色んなところをお調べしたほうがいいかと思います。
ただ、個人的には一度電話して、どこで作っているかと、ラノリンを作っている先生の名前を聞いた方がいいかも知れません。
理想は先生が研究所で作った物を工場で作っているですかね。
自社で研究してるんですとか言われてもね・・・研究所で研究してますかとか先生の名前とか色々聞きたいですが
あとは、調べてたら海外のセレブで愛用している人がいるらしい。まあ、過去記事なんで今も愛用しているかどうかは分かりませんが、
そもそも海外の化粧品の基準をしらないのでどんな成分含んでいるかわかりません。
それに、海外の人と日本人の肌の性質は全く異なる為、海外では人気爆発だが日本では全くはやらないのはこういう理由です。肌の性質が異なれば含んでいる成分の効き目だって異なるのは当たり前です。
ラノリンによってニキビの改善が期待できる
ラノリンは角質を軟化させ、角栓を除去して毛穴の詰りを改善します。
ニキビが気になる方の中に何度も洗顔する人がいますが、皮脂は肌の表面を覆い、水分の蒸発や乾燥から肌を守る働きをします。洗顔料に含まれる「界面活性剤」は脱脂する力が大変強く、皮脂を必要以上に洗い流してしまい、肌の保護バリアを取り除いてしまいます。すると肌はたちまち乾燥します。乾燥した肌は、保護バリアを回復させようと皮脂を過剰に分泌させるようになり、結果、ニキビを発生、悪化させてしまうとまぁ、多分これは周知の事実なので今更感しかないですね。
効果が長時間持続するので、長時間肌の乾燥を防いで、過剰な皮脂の分泌を抑制します
。
抑制によりニキビができにくくする肌にします。
ただ、ここで着目していただきたいのは効果が長続きするというところです。手元資料によれば役8時間ほど効果があるとのこと
生活リズムが不規則な方、12時間とか寝ている人がいますがそういう人いは向かないです(リアル身内にそういう人がぇ)ま、でも他のクリームにも言えますよね(笑)
朝と寝る前でほとんど一日油脂の分泌を抑制できるのは凄い。汗で流れないのは外出が多い人にとってありがたいですね。
それと驚いたことにラノリンの中にはセラミドが存在しているのだ。
セラミド
最近の研究で発見された事の重要な一つとして、ラノリン中にセラミドが存在していたと言うことである。
セラミドの保湿、バリアーフイルム形成能、その結果のアトピーに効果的である事が言われていることからして、いかにラノリンが皮膚表面のみならず、皮下での作用のすばらしい事がわかる。
セラミドは、メラニン色素の抑制作用もあり、美白効果もあります
。さらには、角化症やアトピー性皮膚炎の人は、セラミドⅠが不足していることが判っている。そのためバリアー機能が不足し、水分が失われ、皮膚の乾燥が進み抗原や化学物質が皮膚内へ入り易く、アレルギー反応が起こるので、皮膚に各種の炎症が起きる
アトピーにも効くみたいですね。私はアトピーではないのでアトピーの方が身内、自身の場合は試してみてはいかがでしょう?
セラミドのエモリエント性
エモリエント性の適切な日本語は難しい。“皮膚上に使用した時にその角質の保有水分を高め、その結果皮膚を滑らかにし、柔らかくする効果をもたらす能力”をエモリエントと呼ぶとクローダ社のJ.Thwelisは定義している。ラノリンを皮膚に塗布すると、水分の欠乏したカサカサのラフな皮膚にしめりが蘇り、その柔軟さや、弾力が回復する効果が有るので、優れたエモリエント剤であるといわれている。
保湿、モイスチャークリームと同類の意味
ラノリンの皮膚内部への浸透性
ラノリンは、表面に留まり、上皮層に薄膜となって広がり、表面を覆い、水分の蒸発を抑制して、皮膚からの水分の蒸散を防ぐことにより、その乾燥を防ぐ働きがあると、長い間考えられていた。
しかし、近年、E.W.Clarkらの粘着テープストリッピング法による角質層の層別の脂質分析や電子顕微鏡を用いる新しい研究方法の導入により、角質層内部に浸透していき角質層と呼ばれる薄層全体に吸収され、角質顆粒状に迄到達していることが明らかにされた
粘着テープストリッピング法
測定部位に試料を1日2回、28日間洗顔後に塗布します。試料塗布前および塗布28日後に角質を粘着テープで剥離し、染色を行います。染色した角質細胞を画像解析により面積、剥離状態及び有核細胞率を求め、ターンオーバー状態の評価を行います。この試験を利用することにより、化粧品を長期使用したことによる肌のターンオーバー改善の程度を調べることができます
最後に歴史。へぇー程度にでも(笑)昔と今のラノリンの現状
ラノリンというものは、羊毛に付着しているグリース状の脂質成分を精製したものである。古代ギリシャやローマ、エジプトにおいて、この脂質成分が人の肌に優しく、化粧料や医薬品として利用されていたと言われている。当時は、精製法が無かったので、ウールグリース(粗ラノリン)の不純物の多い原料が用いられたであろう。
羊毛と分泌した脂で身体を守る羊は、厳しい環境下で生活をしてきている。従って、羊毛脂はあらゆる機能性、特殊成分、性質を持っているので、広く産業界に珍重されている。
産業的には、大きなものではないが、その物理作用には目を見張るものがあり、更なる用途開拓が期待されている。
約30年前までは、ラノリンは化粧品のあらゆる製品に使用され、テレビ・雑誌・宣伝紙あらゆるところで素晴らしい原料として紹介され、実際効果を出し、消費者から喜ばれて商品が使用されていた。
海外では、全成分表示が始まっていたが、日本では当時汎用の高い原料の中で、アレルギー・強い刺激が報告されていた原料の98品目を「指定成分」としてラベルに表示義務を法制化された。その中に多くのラノリン及びその誘導体が収載された。
化粧品メーカーの多くは、「指定成分」を表示して販売すると消費者離れが起きると考えそれらを使用しなくなった。機能性が欠けても他の原料に変えていった。(当然性能の低下は避けられなかった。)
海外から化粧品界も関税障壁問題として名指しされ、強く全成分表示を要求され、重い腰をようやく上げ、2001年4月から全成分表示の義務化が始まった。
しかし、化粧品メーカーは、依然として「指定成分」を意識し、ラノリン始め有用な原料は蚊帳の外と言った状況に思われる。又、この様な状況下が継続しているので、ラノリンその物を知らないのが現状であると思われる。
さて、以上です。各々思うことはあると思いますが、それは胸の内に秘めておいてください。それにこのコピペも随分古いのでラノリンその物を知らないってことはないとは思いますが、絶対数が少ないのは確か、ですよね
アレルギーの話はだいぶ上の方でしましたが、5人/10000人程度の割合でいるそうです
。大体この中に入るのが子供の頃によくステロイドを塗っていた方が多いようです。
もし塗っている方は一度パッチテストが出来る会社を探して試してみてください。